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トップ  >  コジマガ 第50号(2009.02.05)
□ Nagoya Gakuin University, Faculty of Economics
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■□□> コジマガ kojimag@    第50号
□───────────────────——2009.02.05─——
□ Kojima seminar Mail Magazine, Vol.050
*等幅フォント(MSゴチックなど)でご覧ください。


コジマガは今回でなんと50号です。最近は各種の文書を書いていますので、
内容が重複していないかという心配が増えました。それでも継続の重要性
やストックすることでの力を認識していますので、怯むことなく発行して
いきたいと考えています。


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■NGU短信 > 卒論指導と「学びの場」の段
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☆関連サイト:http://www.cccties.org/news/080908/index.html

.NETのお知らせにアップしましたが、2月3日(火)に今年度の卒論指導が
無事終了しました。早く終了できるかどうかは、ゼミ生同士の協力体制が
確立しているかに依存します。では、なぜ今年は成功したのでしょうか?
その要因を3点ほど取り上げてみました。

1. サブゼミ教室を自主的に予約、確保した
2. 3年と4年のゼミ時間をクロスオーバーさせた
3. 終了期限を早めに設定し、進度に応じた3つ程のグループで対応した

卒論を書くという初めての経験に対して、ただ「やりなさい」ではうまく
いきません。「学びの場」にいれば自ずと完成のベクトルに向かうように
ゼミを設計するのが、指導者にもゼミ生にも満足度が高いと思われます。
この「場」は対面が中心ですが、もちろんサイバー空間でもこれを十分に
補うことができます。

例えば、今年度から始めたゼミ時間内でのダメ出し作業はうまく機能した
ように感じます。制限時間を決めた作業はゼミ生の集中力を鍛え、その場
で筆者への指摘ができるということ、さらに数回にわたる赤ペンでの指摘
の履歴によって、ダメ出しのHowtoが共有できました。この経験を共有する
ことが今後の作成プロセスに大きな影響を与えます。一方、この「場」に
いないゼミ生が必ず遅れがちなるという事実も看過できません。この例が
対面での教育効果です。

また、TIESの活用が違和感なく受け入れられたことも進度を速めました。
今年度はTIESの「2008卒業研究」という科目に「はじめに」「おわりに」
などの赤ペン指導PDF(計50回以上)があり、卒業研究発表のビデオが閲覧
できます。昨年までの先輩が受けたダメ出し指導のプロセスもアップして
いるので、これを参照しながら作成した学生は極めて作成が早くなります。
また、TIESでは他人の進捗状況が一覧できるので、励みやプレッシャーと
なり、これが作成の推進力にもなります。この状況を見るとから日本人の
特性である横並びの意識は悪いものでもありません。以上がサイバー空間
における「学びの場」とその活用方法でしょう。

皆と「場」を同期することから個々はエンパワーされます。お互いを知り、
相互扶助が始まり、知識・技術が共有されるようになります。進捗が速い
者は先行メリットとして、指導者から多くのノウハウを直接受けることに
なります。完了すれば指導者のクローンとして活躍し、コミュニティ内に
大きな成果をもたらします。このようにして強い組織が構成されます。

卒業論文の作成プロセスはあたかもマラソンのようであり、走者はゼミ生
です。指導者はコーチ役に徹することで目標を共有するとともに、ゼミ内
の信頼感を深めるような組織体制の維持・促進など環境確保に努めます。
学生は自分一人では上手く進めることができません。時に、横道に逸れて
いったり、やる気を消失したりします。かつてのように無理やりゴールへ
引っ張るのでなく、どこまで進めておけば達成できるか、遂行すべき作業
工程を学生と一緒に考えることが重要でしょう。走るのは彼らですから。

「TIES2008夏のシンポジウム in 北海道」でICTを活用したゼミ指導方法を
報告しています。今回のコラムに深く関連していますので、関心ある方は
関連サイトでリンクを張っていますので、ご参照ください。


———————————————————————≪ books ≫——
■ 本の紹介
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☆関連サイト:http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32152270

『アーキテクチュアの生態系』,濱野智史,NTT出版,\1,900
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この本のサブタイトルは「情報環境はいかに設計されてきたか」で、著者は
1980年生まれの若い研究者です。ネット社会学者という紹介ですが、社会学
は守備範囲が広いということを感じます。

まず、印象として日本独自のネット文化の進展を極めてうまくまとめている
ように感じました。例えば、なぜ日本に2ちゃんねる、mixi、ニコニコ動画、
ケータイ小説など独自のネット文化が生まれたのかを明快に説明しています。
これらは、日本特有の「繋がりの社会性」から生まれたものとしています。
ケータイを中心とした若者文化は「私の知らない世界」です。ボーカロイド
初音ミクや『恋空』は耳にしたことはありますが、本の説明によって初めて
理解できました。

この初音ミクや『恋空』の解説用語として「限定客観性」を用いたことに、
思わず笑いがこみあげてきました。というもの、経済学部で勉強したことの
ある読者ならば、「限定合理性」という用語を聞いたことがあると思います。
人間は経済理論の仮定通りに、すべての行動について合理的に行動している
わけではないとするノーベル経済学者サイモンの考え方です。これを捩って
限られたコミュニティでの客観的評価(限定客観性)を受けたとして、一般
のWebにも登場したという作品の背景を説明しています。

また、セカンドライフ、ツイッター、ニコニコ動画を「同期」をキーワード
として比較した手法は、素晴らしい視点であると思います。その他、例えば
第2章でグーグルとブログとの関係の捉え方は絶妙です。さらに説明に対し、
ブログにより「個をエンパワーするWeb」という表現など、現在のWebを表現
するための適切な用語がいくつも挙げられています。深い洞察と適切な言葉
により説得力があり、目がら鱗という箇所がいくつもあります。

筆者は、新奇のWeb文化に対する実際の批判や評価を回避しながら、可能な
限り客観的な立場を維持し、なぜそれが受容されてきたのかという日本文化
や社会論として持論を展開しています。

上述した用語以外にも、OpenPNE、フェイスブック、スカイプ、ウィニーなど
の用語解説本としても利用できるかも知れません。

『ウェブ進化論』の梅田氏やネットワーク理論、経営学などを引用しながら
参考文献には「クリエイティブ・コモンズ」のレッシグ、経済学者ハイエク
など興味が重なっていることが読み手の理解を促進したのかもしれません。
Webの進化をアーキテクチュアの視点から捉えることに成功した良本でしょう。

なお、最後に笑ってしまったのが、あとがきを書いた場所がネットカフェで
あること。一読を勧める本です。


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■最近のゼミから
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☆関連サイト:http://www.tiesnet.jp/

1月20日(火)のゼミの時間を利用してマイルポストへ行きました。2年生の
ゼミで一度はマイルポストでと話していましたが、そのままだったことが
ずっと気がかりになっていました。開店1周年を経過しても、まだお店に
行ったことにない学生が多数おり、ビックリしました。体験させることが
いかに大事なことか。自分の経験を自ずと語るようになり、人に伝播して
ゆくはずですから、本学の全学生が来店するような推進プログラムが必要
かもしれません。

4年生の卒論については、上段のコラムで説明したので繰り返しませんが、
3年生も全員が6,000字以上の研究報告書(学部必須)を作成できました。
文字数では、すでに卒論の半分(次年度から12,000字)に到達しています。
作成プロセスでダメ出し体験からエントリシートの出来栄えも多少は良く
なると思います。次年度から4年ゼミが必修で、春学期にも開講されます。
就活を終了したゼミ生から卒論作成指導に戻ることができるので、来年度
はさらに早く卒論が終了できるものと期待しています。

3月16日(月)は卒業式です。ゼミの修了証を用意しなくてはなりません。
また、夜にはゼミの追い出だしコンパが予定されています。詳しくは.NET
にアップされるので、ご参照ください。


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■編□集□後□記□
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アメリカでは新大統領が誕生し、大きな変化が生まれる期待があります。
オバマ氏の経歴を見ると、類まれなる才能と強力な運を引き付ける人間力
があれば、誰でも大統領になれることを示しています。すなわち日本人が
親であってもそれが可能ということです。皆さんの子孫がアメリカ大統領
って想像できますか?
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